妊娠4ヶ月目

待ちに待った妊娠4ヶ月目

 

 旦那は妊娠したことが嬉しくなり、両親や兄弟に妊娠報告をしてご機嫌で、私も職場の関わりの強い人に妊娠報告をして祝福の声をかけてもらい幸せを噛み締めていました。

 つわりはすっかり落ち着いて普段の量のご飯が食べられるようになり、気持ち悪さもほとんどなくなり元気に過ごせるようになってきて一安心。

 妊娠アプリでは「お腹が膨らみ始める」との記載があったが自分のお腹はまだ膨らみがわからなかったが、個人差があるからと思いあまり気にしてはいなかった。

 

 いよいよ病院の日。今日は血液検査など、いろいろな検査があるとの事で時間がかかるらしい。

 まずはいつも通り診察台に上がり、いつも通り経膣エコーが始まった。「赤ちゃんが見られる」とわくわくしながら画面を見ていました。

 

「ん?赤ちゃんの姿見えなくない?」

 

 そんなことを思った瞬間、先生方も慌ただしくなった。エコーを左右に大きく動かしたり腹部エコーをしたり。しかし、どれをしても赤ちゃんの姿は私の目には見えなかった。どのくらいの時間だったか、あっと言う間に診察が終わったような気がする。頭が真っ白のまま診察台から降り、先生の話を聞くことに。

 

「赤ちゃんの心拍が確認できません」

 

 悲しみ、虚しさ、悔しさ、、色々な気持ちが押し寄せてきたが「やっぱり」と言う気持ちで冷静に受け止めることができた。

 

先生「2週間後にもう一度心拍の再検査です」

私 「生きている可能性があるんですか?」

先生「90%以上の確率で難しいです」

 

そんな会話をしたり、手術の話を色々と聞いた。

あとはよく覚えていない。

 

会計を済まし旦那の車が迎えにきてくれた。「時間がかかると言ったが、早かったね」と病院に入ってから出るまでたったの1時間だった。

 

「流産だって」

 

口に出したら気持ちが溢れてしまい、涙が止まらなくなってしまった。

帰宅してから2人で抱き合いながらしばらく涙が止まらなかった。

そのあとしばらくどのように過ごしていたのかよく覚えていない。

ふとした瞬間に涙が出て泣き崩れたを繰り返していた気もする。

 

こうして私の短い妊娠生活が幕を閉じてしまったのだった。